矢名瀬町復活プロジェクト「おきなれよ」

まちなかを活性化したいとの一念です  山東新生まちづくりの会
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    矢名瀬町町並景観基礎理念

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       矢名瀬町町並景観基礎理念
                                           山東新生まちづくりの会
      「真・行・草」の景観のあり方
      1、 次世代に繋ぐ町づくり
      2、 各世代が暮らしやすい町づくり
      3、 「エコ」な町づくり

      「真・行・草」は茶道をはじめ、日本の文化に深く根をおろした
      考え方であり、茶室では1室の天井にこの3 種を表現するよう
      求められる。簡単に言えば「真」の超モダンと「行」の日常的、
      「草」のワビの表情を、同居させながらバランスさせる工夫を
      作者に強いるわけです。
      考えれば、この工夫は実生活では当たり前のことです。
      茶室などといった特殊な空間に限らず、人の生きて行く生活
      空間は、常にそのバランスを考えることの連続です。
      「真」だけとか、「草」だけの空間は「統一観」を得るには簡単
      かもしれません。
      その意味では、何かに統一した「テーマパーク」のような町づくり
      の方が単純でしょう。 が、ここでめざす「町づくり」は「住む人」
      にとって良い環境を維持し、これを「次世代へ繋ぐ」手段としたい
      わけです。
      町づくりの成功例は、テーマパーク的手法による、新観光地と
      して評価されていることが多いと思えますが、「テーマパーク」
      は最終的には資本力の戦いとなります。
      「観光客にとって良いところ」は「流行」や「好み」によってその
      維持や整備があり、これらは「次世代へ繋ぐ」という町づくりの
      基本理念とは異なったものです。
      矢名瀬の町並みは、ヒューマンスケールな道巾が、自然でゆる
      やかな曲がりに沿って続き、背景に遠近の山並みがあります。
      この空間全体が「日本の宿場町」を感じさせます。この中に
      江戸、明治、大正そして昭和、平成の表情がさりげなく
      存在します。看板や建物のディティール(細部)も実に良く
      残されています。
      「真・行・草」がすでに基本として存在するのです。町は過去
      ばかりでなく「今」そして「未来」へも続く可能性を排除しては、
      誰にとっても魅力的な生活空間に成り得ません。
      住む人々が今も、そして町の将来に安心するような町づくりを
      基本としたいと考えます。

      エコなまちづくり

      エコといえば「エコロジー」がその意味だと思われるかもしれません。
      もちろんそれもありますが、ここではむしろ「エコノミー」を言います。
      町造りに「お金がかかる」のは当然なのですが、多くの資金でなく
      多くのアイディアで魅力ある空間演出をしようというのがそのねらい
      です。
      前で言いましたが、ここにはすでに「真・行・草」が存在しています。
      あとはそれに磨きをかければ良いのです。茶室の天井に真・行・草
      を配するにも相当苦労します。天井に段を設けたり形態を工夫した
      りと、工夫がなければバランスの悪さだけが残されます。
      新旧の表現を、工夫無しに並べるとそんなことになってしまいますが、
      茶室の天井ではそれが許されません。
      私達の町づくりもこのことに学びたいと思います。
      茶室では窓の位置や形、素材の質感、時期の花、そしてそれらの
      使い方や日差しまで駆使して「今」を表現します。「一期一会」の
      真髄です。多くのヒントとして役立つのではないで
      しょうか。町並の表情を「統一観」で繋ぐのではなく、小物や植栽、
      生花や書といったもので工夫し、皆で魅力ある町を演出するのです。
      専門家の主導でなく、皆さんの持つ知恵や工夫が原動力です。
      そしてエコノミーな町づくりの原点でもあります。
      どこかに「懐かしい」表情を見つけられる町
      江戸から平成へ、、それら時代の表情や流れまでも感じさせる
      町並は、レトロな中に「懐かしさ」を感じさせてくれるでしょうし、
      私達が過ごしてきた時代と現在、そして未来を考えるにふさわしい
      ものとなるのではないでしょうか。
      何事にも「一番」という近代の風潮は、つまるところ資本の理論で
      世界が動かされたもので、その結末が「リーマンショック」であり、
      以降の世界の混乱は続いたままであり、今だにその激動の中にあります。
      真の豊かさの姿はまだ見えません。
      国の施策は世界市場への対抗と厳しい国家予算から、昨今は都市
      機能強化への予算配分が目立つようになり、「国土の均衡ある発展」
      と地方へ予算が配された時代は終わりました。
      このようなグローバル時代の認識からか、各地は地域間競争の
      ごとき観光開発の町づくりを掲げ、一見観光立国を進める国の施策に
      相応しいように感じますが、時流の反省を持たぬものとなりかねません。
      今、補助金に対応した町づくりや、観光開発主体の町づくりをすべき
      ではないと考えます。
      過去にも地方は中央の政治に呼応した変化を遂げてきており、その
      名残を町並みは受け継いでいます。そこにそれぞれの時代を生きて
      きた世代の証しも残され、生活が伝えられています。
      各世代の持つ「懐かしさ」もがひそんでいます。
      そのことが伝えられる町づくり。過去、現在が「繋がる」そして未来へ
      「伝える」を主題に「今」のまちづくりの方法を探ってゆきたいと
      思います。
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